私たちの始まり
Heritage Timeは、時計への深い敬意と情熱から生まれました。創業者である私は、若い頃にスイスの時計工房で修行を積み、機械式時計の美しさと複雑さに魅了されました。そこで学んだのは、時計は単なる時刻を示す道具ではなく、何世代にもわたって受け継がれる芸術品であるということでした。
2015年、名古屋の今池に小さな工房を開きました。当初は自分一人での作業でしたが、時計に対する真摯な姿勢と丁寧な仕事が評価され、次第にお客様が増えていきました。お客様から「祖父の形見の時計が動いた」「長年止まっていた時計が正確に時を刻むようになった」といった喜びの声をいただくたびに、この仕事の意義を実感しています。
現在は、スイスとドイツで修行を積んだ技術者たちと共に、ヴィンテージ時計の調達から精密なオーバーホール、文字盤の修復まで、幅広いサービスを提供しています。私たちが大切にしているのは、お客様の時計に込められた想いを理解し、その価値を次の世代に繋ぐことです。
私たちの使命
伝統の継承
何世紀にもわたって受け継がれてきた時計製造の技術を大切にし、次の世代に伝えていきます。伝統的な手法を尊重しながら、現代の技術も取り入れています。
お客様との信頼
お客様の大切な時計を預かるという責任を深く認識し、誠実な対応と透明性のあるコミュニケーションを心がけています。信頼関係を何よりも大切にしています。
品質への追求
すべての作業において妥協を許さず、最高水準の品質を目指しています。お客様の時計が最良の状態で長く使われることを願って、日々技術を磨いています。
品質基準と作業手順
厳格な品質管理
すべての作業は、スイスの時計製造基準に準拠しています。お預かりした時計は、まず詳細な診断を行い、必要な作業を明確にします。使用する部品はメーカー純正品、またはスイス製の同等品に限定し、品質を保証しています。
作業環境は常に清潔に保ち、温度と湿度を管理しています。微細な部品を扱うため、専用の作業台と照明を使用し、埃や異物の混入を防いでいます。
透明性のある手順
お客様には作業前に詳しい見積もりと作業内容をご説明します。作業中に予期せぬ問題が見つかった場合も、必ずお客様にご連絡し、ご承認をいただいてから進めます。
作業完了後は、詳細なレポートをお渡しします。どのような作業を行ったか、どの部品を交換したか、時計の精度はどう変化したかなど、すべてを記録しています。
作業工程
受付・診断
時計の状態を詳しく確認し、必要な作業を判断します
見積もり
作業内容と費用をご説明し、ご承認をいただきます
作業実施
熟練の技術者が丁寧に作業を進めます
検査・お渡し
最終検査を行い、レポートと共にお渡しします
私たちの専門知識
Heritage Timeの技術者は、機械式時計の構造と動作原理を深く理解しています。ムーブメントの各部品がどのように連携し、正確な時を刻むのか、その仕組みを熟知しています。スイスの伝統的な時計製造技術を基礎としながら、最新の測定機器と診断ツールも活用しています。
ヴィンテージ時計に関しては、各時代の製造技術と特徴を理解することが重要です。1950年代のロレックス、1960年代のオメガ、戦前のパテックフィリップなど、それぞれの時代に特有の設計と部品があります。真贋鑑定においても、ムーブメントの刻印、部品の仕上げ、ケースの構造など、細部まで確認する目を養ってきました。
文字盤の修復では、元の印刷技術や使用されていた素材を研究し、可能な限り忠実に再現します。ヴィンテージ時計の場合、経年変化による色の変化(パティーナ)が価値の一部となることもあるため、お客様とよく相談しながら、保存すべき要素と修復すべき要素を判断します。
オーバーホールにおいては、各ブランドの推奨する手順と、私たちの経験から得た知見を組み合わせています。超音波洗浄の時間や温度、使用する洗浄液の種類、潤滑油の選択と塗布量など、すべてに根拠があります。クロノメーターグレードの精度を達成するための調整技術も、長年の経験によって培われたものです。